商店街サイトに求められる役割

商店街や地域団体のホームページは、単なる情報掲載の場ではありません。地域住民にとっては「暮らしの案内板」として、観光客にとっては「街の魅力を知る入口」としての役割を果たします。

特に、商店街サイトでは次のようなポイントが重要になります。

  • スマートフォンでも見やすいデザインと操作性
    多くのユーザーがスマートフォンからアクセスするため、画面サイズに応じた最適化が欠かせません。
  • 店舗やイベント情報の整理とわかりやすい導線
    訪問者が「行きたいお店」「知りたいイベント」にすぐたどり着ける構成が大切です。
  • 定期的な情報更新と発信力の維持
    お知らせやイベント情報を継続的に発信することで、地域の活気をリアルに伝えられます。
  • 地域らしさや商店街の個性が伝わるデザイン
    歴史や文化、街の雰囲気をビジュアルで表現し、訪れる人に親しみを感じさせます。
  • 検索エンジン(SEO)を意識した構成
    地域名や店舗カテゴリーで検索されやすい工夫も、来街促進に欠かせません。

こうしたポイントを意識して設計することで、商店街のホームページは地域の魅力を伝える有力な発信拠点となります。

今回、東京都豊島区の巣鴨駅前商店街様よりホームページリニューアルのご依頼をいただきました。この記事では、その制作事例をご紹介しつつ、ホームページの見直しを検討される際の参考となる情報をまとめています。商店街や地域団体、中小企業の皆さまのサイトづくりのヒントとなりましたら幸いです。

背景と課題

巣鴨駅前商店街は、JR山手線・都営三田線「巣鴨駅」からすぐの場所に広がる、活気ある商店街です。「おばあちゃんの原宿」として全国的にも知られ、地元の方はもちろん観光客も多く訪れる人気のエリアです。

しかし、従来のホームページは更新があまりされておらず、店舗情報も充実していませんでした。デザインも古い印象があり、せっかくの商店街の魅力を十分に伝えきれていない状態でした。

そこで商店街理事長様より「商店街の絆を大切にしながら、訪れる方々にも温かさと親しみを感じてもらえる ホームページにしたい」というご要望をいただきました。同時に、名刺をはじめ、フラッグや掲示板装飾などのツール展開のご要望もあり、一貫してデザイン・制作を担当させていただきました。

プリマネットの提案

プリマネットでは、リニューアルを通じて地域のつながりや温かさを感じられるデザインと、見やすく使いやすい情報構成を目指しました。巣鴨の歴史や情緒を尊重しつつ、現代的でハイカラな要素を取り入れ、老若男女や観光客にも親しみやすいデザインを構築。全体のトーンは落ち着きがありながらも明るく、街の雰囲気をそのまま感じられる印象に仕上げています。

また、ロゴやカラーを軸に、名刺・フラッグ・掲示板デザインなどへ統一展開することで、商店街全体のブランドイメージを一貫化。「街としての一体感」を感じられるビジュアルづくりを行いました。

利便性を高めるWeb機能

新しいホームページには、以下の機能を実装しました。

  • 商店街からのお知らせを簡単に更新できる「インフォメーション投稿機能」
  • マップ上から直接店舗ページへ移動できる「マップ検索機能」
  • 各店舗をカテゴリー別に探せる「店舗検索機能」

これにより、訪問者は「行きたいお店を迷わず見つけられる」サイトへと進化。管理者も更新しやすいWordPress構成とし、「継続的に情報を発信できるサイト運営」を可能にしました。また、「商店街について」「アクセス」などの固定ページも整理し、スマートフォンでも見やすく最適化しています。

ロゴデザインに込めた想い

新しいロゴマークは、日本の伝統である「水引(みずひき)」をモチーフにし、中央には巣鴨の頭文字であるカタカナの「ス」を配置しています。この「ス」が周囲の円(縁)と結ばれるデザインは、巣鴨駅前商店街の皆さまや、商店街を訪れる方々との“結びつき”や“絆”を象徴しています。さらに、カタカナという文字は外国人旅行者にも親しみやすい要素であり、インバウンド観光客にも温かい街の雰囲気と日本文化の魅力を伝える意図が込められています。ロゴは単なるシンボルではなく、「人と街を結ぶ象徴」として、商店街全体のブランディングを担っています。

このロゴは商店街の公式シンボルとして商標登録も行い、地域全体のブランドを長く守り続けるための重要な資産となっています。

成果と効果

リニューアル後のサイトは、地域住民・観光客の双方にとって「使いやすく、温かみを感じる」デザインに。商店街全体のブランド力が向上し、地域としての一体感がより強まりました。また、フラッグや装飾のデザインを通じて、街全体が統一された印象を持つようになり、巣鴨の魅力発信力が大きく向上しました。

巣鴨駅前商店街様の公開サイトはこちらからご覧いただけます。
https://sugamo-ekimae.com/

商店街・地域団体サイト制作で大切なポイント

今回の制作を通して見えてきたポイント。

  • 情報の探しやすさを最優先に
    来訪者の目的(お店探し・イベント情報)をすぐに満たせる設計が重要。
  • ロゴとデザインの統一でブランド力を高める
    ホームページ・印刷物・装飾物を一貫したデザインでまとめると、街全体の印象が向上します。
  • 更新しやすい仕組みで継続的に情報発信
    運営者が簡単に更新できるCMS(WordPressなど)を導入することで、発信力を維持できます。
  • インバウンドを意識しつつ、無理のない運営体制を
    外国人観光客が多く訪れる街では多言語化も検討できますが、更新や問い合わせ対応が難しくなることもあり注意が必要です。

中小企業サイトにも共通するポイント

今回の事例は商店街ですが、中小企業のホームページ制作にも共通するヒントが多くあります。

  • 見やすく整理された情報設計
  • 統一感のあるブランドデザイン
  • スマートフォン対応
  • 継続的な更新体制の構築

これらは業種を問わず、「信頼性」「集客」「ブランディング」を高める上で欠かせない要素です。

まとめ:地域の魅力を発信し、ブランド価値を高めるために

商店街や地域団体のホームページは、地域の顔としての役割を担います。巣鴨駅前商店街の事例では、リニューアルによって「情報発信」「ブランディング」「街の一体感」という3つの要素を同時に実現しました。

プリマネットでは、商店街・地域団体・中小企業の皆さまに寄り添い、現状の課題を踏まえたリニューアル提案を行っています。地域の魅力やストーリーを大切にしながら、伝わりやすく使いやすいホームページを一緒に作り上げていきます。

  • 古くなったホームページをリニューアルしたい
  • 地域の魅力をもっと発信できるサイトにしたい
  • ブランドイメージを整えたい(ロゴ制作・販促物デザインなど)

といったご相談も承っています。

東京都豊島区を中心に、首都圏の中小企業様をサポートしていますので、ホームページの新規制作・リニューアルをご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。