「ホームページを公開したら定期的に更新しましょう」
「ホームページは作って終わりではなく、育てていくものです」
このような言葉を、制作会社の解説や記事などで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
これ自体は、決して間違いではありません。
ただし実際の現場では、「更新」という言葉が、少し広い意味で使われているケースも多いように感じます。
この記事では、更新すべきか・すべきでないかを断定するのではなく、中小企業がどう考えて判断すればよいのか、その整理を目的としてまとめています。
そもそも「更新」とは何を指しているのか
まず整理しておきたいのが、「更新」と「投稿」は同じものではないという点です。
「投稿」も「更新」の中の要素にあるため、 多くの記事では、この2つが一緒に語られていることが少なくありません。
更新とは
更新とは、ホームページの情報を正しい状態に保つことを指します。
たとえば、
- 会社情報の修正
- サービス内容の変更
- 写真や表現の差し替え
- スマートフォン表示の調整
- セキュリティや表示面の対応
これらはすべて「更新」です。
これは新しい情報を発信するかどうかとは別の、最低限必要な管理作業と言えます。
では「投稿」とは何か
一方で、投稿とは新しい情報を継続的に発信していく取り組みです。
具体的には、
- お知らせ
- ニュース
- 実績紹介
- ブログ
- コラム
などが該当します。
投稿には、
- 書く人が必要
- 内容を考える時間が必要
- 継続する前提が必要
といった特徴があります。
更新と比べて、体制や目的がはっきりしていないと続きにくいという性質があります。
更新と投稿を、Googleはどう見ているのか
ここで、検索エンジン(Google)の考え方についても、少し整理しておきます。
「更新しないと検索順位が下がる」という話を聞いたことがある方も多いと思いますが、Googleが見ているのは投稿の回数そのものではありません。
Googleは、
- 会社情報が正しく掲載されているか
- サービス内容が現在のものと合っているか
- 古い情報のまま放置されていないか
といった、情報の正確性や信頼性を重視しています。
そのため、
- 定期的にブログを書いていなくても
- お知らせが頻繁に更新されていなくても
必要な情報が正しく保たれていれば、それだけで評価が大きく下がるわけではありません。
一方で、投稿を前提とした構成でありながら長期間止まっている場合は、「情報が古いサイト」と判断されやすくなります。
このように、ホームページ運用では「投稿をするかどうか」そのものよりも、
設計と実際の使い方が合っているかどうかが重要になります。
投稿は「必須」ではない
では、投稿は不要なのでしょうか。答えは 目的によって異なります。
ここでは、当社にご相談いただくことの多い、ホームページ制作の目的別に、投稿を前提にするケースと、そうでないケースを整理してみます。
名刺代わりのホームページ
主な目的
- 会社案内の代わり
- WEB上で会社の存在を示す
この場合、ページ構成は最低限の情報になることが多く、投稿が必須でないケースも多く見られます。
情報が整理され、正しく保たれていれば、役割は十分に果たします。
会社案内・コーポレートサイト
主な目的
- 会社の信頼性を伝える
- サービス内容を説明する
基本的な会社案内が目的であれば、投稿が必須でないケースも少なくありません。
一方で、
- 新しいサービスを知らせたい
- 実績を少しずつ増やしたい
といった目的がある場合は、お知らせや実績の投稿を取り入れるケースもあります。
採用目的のホームページ
採用の場合、
- 採用専用サイトを作る
- サイト内に採用ページを設ける
といった形があります。
ハローワークやリクナビなどの求人情報サイトの補完として使う場合は、投稿が必須でないケースも多いのが実情です。
一方で、
- 会社の取り組みや日常の変化を、継続的に伝えたい
- 求職者に向けて、定期的に情報を発信していきたい
という場合には、投稿が有効に機能します。
集客・問い合わせ目的のホームページ
問い合わせや申し込みを主な目的とする場合、投稿を前提とした構成になるケースが多くなります。この場合、ホームページは「会社を知ってもらう」だけでなく、比較・検討の材料として使われるためです。
そのため、
- 実績紹介
- お客様の声
- よくある質問
といった情報に加えて、
業種によっては、
- 新商品案内
- キャンペーン・セール情報
などの投稿が、問い合わせや申し込み前の判断材料として機能します。
目的だけで判断してはいけない理由
投稿を付けるかどうかは、目的だけで決めるべきではありません。
重要なのは、
- 誰が投稿を担当するのか
- どのくらいの頻度なら続けられるか
- どんな内容を発信するのか
といった点まで、現実的に想定できているかどうかです。
これを決めないまま公開すると、
- 途中で更新が止まる
- 古い投稿だけが残る
- かえって不安を与える
といった結果につながることもあります。
投稿機能は、設計や費用にも影響する
投稿機能を付けるかどうかは、運用面だけでなく、ホームページ全体の設計や制作工程にも影響します。
投稿を前提とした場合、
- ページ構造が複雑になる
- 投稿や更新のために、準備や設定が増える
- 更新しやすさを考えた調整が必要になる
といった点を、制作段階から考える必要があります。
また、SEO対策を目的として投稿を行う場合は、投稿したからといって、すぐに結果が出るものではありません。
狙うキーワードや競合状況によっては、
- 継続的な投稿
- 検索状況の確認
- 内容や構成の見直し
といった、中長期的な取り組みが必要になります。
そのため、集客や検索対策を目的に投稿を取り入れる場合は、制作段階からサイトの構造を考える必要があり、事前に制作会社とよく相談した方がよいケースもあります。
「とりあえず付けておく」という判断が、公開後の運用負担や、設計のちぐはぐさにつながってしまうこともあります。
投稿を前提にする場合は、使い方まで含めて設計することが大切です。
ここまでを整理します
- 「更新」は、ホームページの情報を正しく保つための役割
- 「投稿」は、ホームページに定期的に新しい情報を追加していく役割
この2つを切り分けて考えることで、ホームページ運用の考え方はずっとシンプルになります。
まとめ|更新と投稿は「役割」で切り分けて考える
ホームページの更新について考えるとき、重要なのは「どれくらい更新するか」ではありません。
まず必要なのは、情報を正しく保つための更新です。これは、ホームページを持つ以上、欠かせない役割です。
一方で投稿は、継続して新しい情報を追加していく役割をホームページに持たせるかどうかという判断になります。
その役割が必要であれば、無理なく続けられる形を前提に設計する。
必要でなければ、投稿を前提にしない構成にする。
どちらが正解という話ではありません。
大切なのは、更新と投稿を同じものとして考えないことと、自社の使い方に合った役割を選ぶことです。
もし、「ホームページからの問い合わせを増やしたい」「更新や投稿をどう設計すべきか分からない」「情報が古く、そろそろ見直したい」と感じている方で、豊島区で中小企業向けのホームページ制作をご検討中の場合は、ぜひプリマネットにご相談ください。
なお、ホームページ公開後の具体的な更新・情報発信については、別の記事で「無理なく続けるための考え方」をまとめています。
▶ ホームページ公開後、どう続ければいい?