製造業や設備工事業など、地域で堅実に仕事を続けている中小企業の中には、「受注はあるけれど、人材募集が難しい」と感じている経営者が少なくありません。

実際に当社にご相談いただくお客様でも、「求人に応募がこない」「若い人がなかなか応募してくれない」といった声をよく耳にします。

共通しているのは、ホームページが古く、スマホ対応になっていないという点です。10年前に作ったまま更新されていない、写真が小さくて見づらい──そんな状態では、せっかく良い会社でも、若い求職者に敬遠されてしまうことがあります。

また、ハローワーク(職安)や求人広告を見て興味を持った求職者の多くは、必ずといっていいほどその会社のホームページを確認してから応募を判断します。つまり、どんなに良い求人内容でも、ホームページの印象が古かったり、スマホで見づらかったりすると、それだけで応募をためらわれてしまうのです。

今回は、「仕事はあるのに人が来ない」と悩む中小企業が見落としがちな、“スマホ非対応”の壁について考えてみます。

スマホで企業を調べるのが当たり前の時代

リクルートやIndeedの調査によると、求職者の約8割が「スマホから求人や企業情報を検索する」と回答しています。特に20代・30代の若手層では、パソコンを持たない人も多く、スマホで求人を見て、スマホで応募するのが一般的です。

もし、ホームページがスマホに最適化されていなければ、それだけで「見づらい」「古い」と感じられてしまいます。画面が小さく文字が読みにくい、ボタンが押しづらい、応募フォームが複雑──そんな些細な不便が、応募をやめる理由になるのです。

企業側からすれば「パソコンでは見られるのに」と思っても、求職者はほとんどがスマホユーザー。スマホでの見やすさこそが“企業の印象”を決める時代になっています。

古いデザインが信頼感を下げてしまう

スマホで見にくいサイトは、単に使いづらいだけでなく、“会社の印象”そのものを古く見せてしまうという問題があります。

たとえば、当社が以前リニューアルを担当した設備工事会社様は、社員数20名ほどの地元企業。仕事の依頼は安定していましたが、採用募集をしても思うように応募が集まらないという課題を抱えていました。

当時のホームページは、10年以上前に作られたもので、スマホには対応しておらず、文字が小さくて読みにくく、全体的に古い印象を与えていました。

リニューアルでは、3K(きつい・汚い・危険)といったイメージを払拭できるように、写真やデザインのトーンを工夫し、さらにイラストも取り入れて、若い求職者にも親近感を持ってもらえるように仕上げました。会社の明るさや安心感が伝わるデザインに見直しています。

スマホでの見やすさや、若い世代にも好印象を与えるデザインに改善したことで、採用活動の印象づくりに役立つことが期待されます。

ホームページのデザインや操作性は、「会社の信頼度を伝える名刺」のようなもの。特に採用ページでは、情報よりも“印象”が応募意欲を左右します。

ホームページ全体で見直したい5つのポイント(スマホ対応を含めて)

  • トップページの文字や写真が小さすぎないか
    → スマホ画面でも一目で内容が伝わるように。
  • メニューやボタンが指で押しやすい大きさか
    → 特に問い合わせ・応募ボタンは目立つ場所に配置。
  • 応募フォームがわかりやすく、入力が負担になっていないか
    → 名前・電話番号・メールアドレス程度で“仮応募”できる構成に。
  • 会社の雰囲気や業務内容が伝わるビジュアルになっているか
    → スタッフ写真がなくても、イラストや現場風景などで親しみやすさを演出。
  • ページの読み込みが遅くないか
    → 画像を軽量化し、無駄なスクリプトを削除。

こうした基本的な見直しだけでも、応募数・問い合わせ数は大きく変わります。「見えているけど使いづらい」状態を解消することが、採用力を上げる第一歩です。

採用だけでなく、会社の信頼にもつながる

スマホ対応の効果は採用だけではありません。ホームページ全体の印象が良くなれば、取引先・協力会社・顧客からの信頼も高まります。

特に製造業・工事業のような現場系業種では、「この会社に任せて大丈夫そうだ」と感じてもらうことが重要。スマホ対応によって情報が整って見えるだけで、信頼性・安心感が格段に上がるのです。

また、Googleの「モバイルファーストインデックス」では、スマホ表示が検索評価の基準になるため、SEOの観点でも必須。スマホ対応していないサイトは、検索順位が下がるリスクもあります。

まとめ:スマホ対応は採用力を左右します

「仕事はあるのに人が来ない」──その背景には、求人内容だけでなく、ホームページの見せ方が影響しているケースもあります。スマホで見やすく、安心感のあるデザインに整えることで、応募につながりやすくなることが期待できます。

  • 古くなったホームページをリニューアルしたい
  • 採用に強いホームページを作りたい
  • スマホで見やすいサイトに改善したい

といったお悩みがある場合、まずは一度ご相談ください。

東京都豊島区を中心に、首都圏の中小企業様をサポートしていますので、ホームページの新規制作・リニューアルをご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。